「彼らは、見ても見ず、聞いても聞かず、また悟らないからである。」2025/06/13 19:36

This is why I speak to them in parables:“Though seeing, they do not see; though hearing, they do not hear or understand."

だから、彼らにはたとえ話で語るのである。それは彼らが、見ても見ず、聞いても聞かず、また悟らないからである。(マタイによる福音書 13:13)

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これは、イエス・キリストの弟子がイエスに、なぜ人々には、たとえ話を使って説教するのかと尋ねたときのイエスの答えです。

イエスは、弟子と一般人には、違った対応をしていた。その理由は、既に信仰心を持っている弟子には天国の奥義を知らせることは許されているが、まだ信仰心がなく心の準備が出来ていない一般人には、分かりやすいたとえ話をして、徐々に真理に近づくようにさせる必要があるということです。

例えば、中学生に高度な理論に基づく科学の理論を教えても、彼らには理解できない。まず、イラストなどを使った基本的な説明をする必要がある。しかし、大学教育を終えた学生には、専門的な理論を使って課題を論じることができる。ものごとには、段階がある。一気に最高レベルの課題は無理だということです。

また、この世の問題でも、社会経験や人間関係の乏しい学生には、理解できない部分がある。社会の複雑な状況を知らなければ、人間理解や世界観が未熟なままでいる。そのような未熟な人間が、社会的に重要な地位に就くことは許されない。また、未熟な未成年が罪を犯しても、責任は免除されることは多い。

問題は、そのような未熟な人間を洗脳して、自分たちの意のままに使おうとする悪人が世の中にはいる、ということです。

例えば、大学で理論だけを学んで企業や役所にエリート候補として採用されても、複雑な現実の問題には対応できない。そういう人間は幹部の言う事を聞くしかない。自主的な判断など出来ないからです。だから、トップの見識が問われる。社会問題が起これば、責任ある地位の者が責任を問われる。

宗教分野でも同じことです。人間理解の浅い学生が宗教団体の幹部候補生として教団に入っても、先輩や幹部から教えてもらわなければ、人間問題には対処ができない。その先輩や幹部が、教団の利益ばかりを考えていれば、結局、新人職員も世の中や人々のためより、教団の利益を優先する行動を取る。これは、この世の全ての組織にあてはまる問題です。特に、政府の省庁や役所では深刻な問題です。

また、世の中全体に影響を及ぼす問題も、一般人と専門家の間では、大きく判断が異なる問題がある。宗教的、文化的、精神問題の専門家は、ほとんどが霊の存在を認め、霊界が存在することは認めていても、この世の利害ばかり考えている人々は、霊のことなど、どうでも良いことだと考えるものです。また、一般人の常識に反するようなことは、専門家も大きくは主張しない。社会の民度が低ければ、真理は無視される。この意味で、思想の自由がない中国のような専制国家では、多くの真理が無視され、抑圧されている。つまり、専制主義国は危険なのです。

例えば、戦前の日本では、天皇神道や軍国主義を批判しても、社会には受け入れられなかった。そして、300万人が戦死するような日米戦争に突っ走っていったのです。そのような社会では、愚かな王様と時代遅れの軍隊に支配された無知の国民と言うたとえ話で、人々に警告するしかない。まだ、日本人の霊的成長が未熟だったからです。

また、現在でも、超能力や霊界、UFOや異星人の存在を信じない人も多い。そういう人には、現代科学では宇宙の発生も、人間の心の発生も説明できないことを教え、科学には限界があることをまず教えなければならない。

しかし、臨死体験や超常現象に出会った人は、この世を超えた不思議な存在があることを理解しており、進んだ人間理解や世界観を持つようになる。そして、死後の世界が存在することを認め、物質的な力を超える霊的な力が存在することも認めるようになる。

井戸の中の蛙は、井戸の外に広大な陸地と大海が存在することを知らないが、中には井戸から出て、外の大きな世界と宇宙が存在することを知るものもいる。そのような進んだ蛙は、井戸の中の仲間にたとえ話で外の世界に意識を向けさせるしかない。例えば、井戸に差し込む光は、外界の存在を知らせており、井戸の中だけでは、ビンの中のメダカのように、いずれ滅びることを教えなければならない。

さしあたって、この大宇宙には何百万の地球のような惑星が存在し、多くの異星人が存在することを地球人も認め、その異星人の中には霊的エネルギーを使える者もいて、地球に来ていてもおかしくない、ということを人類の常識にして、地球上の利害関係だけにはこだわらないような生き方をすべきです。

この考え方の延長に、新しい死生観や世界観が生まれて、地球の人間も救われるのです。まず、聖書のイエスの言葉を学ぶことが、日本人の意識の拡大と真の自由の促進には必要なのです。多くの分かりやすい「たとえ話」を、イエス・キリストは語っているからです。

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