「つまずきを、もたらす者は不幸である。」2025/05/06 22:54

イエスは弟子たちに言われた、「つまずきは避けられない。だが、それをもたらす者は不幸である。」(ルカによる福音書 17:1)

Jesus said to his disciples: “Things that cause people to stumble are bound to come, but woe to anyone through whom they come.

+++ +++ +++

これは、人は過ちを犯すものであるが、他人に過ちを犯させた者は、もっと罪が大きいという意味です。「つまずき」とは、罪や失敗ということです。

今の多くのシステムでは、人間はエラーを犯すものだということを前提として構築されている。つまり、ヒューマン・エラーを見越して、複数のシステムが用意されている。しかし、悪意を持った人間は、他人にエラーを犯させることがある。そのような、悪意を持った人間は、より罪が大きいということを意味しているのです。

これは、実際に日常生活で、よく見られることです。いわゆる、知能犯と言われる犯罪行為もこれに属する。また、他人を嫉妬し、憎しみ、その不幸を願う者も多い。そういう人間は、相手をわざと罪を犯さざるを得ないような状態に持って行くことがある。いわゆる、「他人をはめる」と言う行為です。

2千年前にも、こういう人間が多かったことをイエスの言葉は示している。

今でも、部下に違法行為の責任を負わせたり、手下に違法行為を行わせたり、あるいは、知人に違反行為の責任をなすりつける者も多い。知能犯になれば、うまく他人に違法行為をせざるを得ない状況に追い込む例もある。また、警察官に加害者が被害者を装って、被害者に罪をなすりつけるものがいる。冤罪事件の背後には、そのような真犯人がいる。

しかし、意図的に他人をして、違反行為をするように仕向ける者は、違反行為をした者より悪質だということです。

また、世間は、そのような悪質なトリックに騙されやすい。だから、イエスは人の罪を責めてはならないと警告している。人に何らかの理由で憎しみを抱いた者は、相手を罪に陥れようとするのは、昔から変わらない。

政治家も、部下の秘書に罪を負わせる。やくざの親分は、子分に罪を負わせる。会社の上役も、業務の失敗の責任を部下に負わせる。立場の弱い者が、犠牲になるのは昔から変わらない。だから、誰でも出世し、他人より強い立場になろうとする。また、社会のエリートになれば、たいていの罪は誤魔化すことができる。そういう社会に、警告を発したのがイエスなのです。

こういう社会の常識を扱った言葉は、エリート主義の教団や階層的な宗教では扱わない。そういう宗教団体でも、上位の者が、下位の者に罪を負わせることが、当然のことのように行われていることも多い。それを、イエスは責めているのです。

つまり、人間は誰でもミスや失敗、違反行為を犯すものだが、それを他人に行わせる者は、もっと罪が重いということをイエスは述べている。

実際、世の中では、飛んでもない欺瞞が行われている。そこで、陰謀論や都市伝説という暴露行為が行われる。また、その陰謀論を利用する者も出てくる。最後は、何が真実か分からなくなる。そして、いわゆる社会の常識が認める結論になる。

しかし、そういう常識自体を疑え、という警告をイエスは出しているのです。だから、聖書を学んで、そのような悪を避ける必要があるのです・・・

最近の記事

<< 2025/05 >>
01 02 03
04 05 06 07 08 09 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

このブログについて

時事問題を英語で議論しよう

救世主イエスの言葉を学ぼう!

最近のコメント

最近のトラックバック

RSS