四十年のあいだ荒野においても、奇跡としるしとを行った (performed wonders and signs in Egypt, at the Red Sea and for forty years in the wilderness) (使徒言行録 7:36)2025/07/14 00:46

He led them out of Egypt and performed wonders and signs in Egypt, at the Red Sea and for forty years in the wilderness.

この人が、人々を導き出して、エジプトの地においても、紅海においても、また四十年のあいだ荒野においても、奇跡としるしとを行ったのである。(使徒言行録 7:36)
+++ +++ +++

ユダヤ人が、エジプトに避難して、奴隷として使われていたのを、ユダヤ人の神が助け出し、40年にわたって荒野を生き抜かせ、再びパレスチナに戻したことを、初期キリスト教徒のステファノが、迫害で殺害される前に、人々に述べた言葉です。

ユダヤ人の歴史的な危機は、イエス・キリストの生まれる1000年以上前に、エジプトで避難者・奴隷として使われていたときに生じていました。そのとき、ユダヤ人の神が現れて、モーゼを使ってエジプトから故郷のパレスチナに脱出させたという歴史を人々に思い出させようとして、迫害されたステファノが語った言葉です。

初期のキリスト信者は、多くのユダヤ人には受け入れられず、迫害されていた。しかし、ユダヤ人の神が、イエスを送ってくれたことを人々に思い出させようとして、ステファノは殺される前に、人々にうったえたのです。ステファノはキリスト教会の最初の殉教者の一人として、今も崇められている。

モーゼはユダヤ人の英雄であり、旧約聖書の著者の一人として崇められている。そのモーゼとユダヤ人を過去に救った神が、イエスを新たにこの世に送ったのだと叫びながら、ステファノは死んでいったのです。

キリスト教会の初期には、同じ神を信じるユダヤ人が、イエスの信者を殺害するという悲劇が、イエスの信者には起こっていた。それでも、イエスの教えは、一部のユダヤ人やローマ帝国の人々、さらに、全ヨーロッパから世界中に広まった。今は世界の主流の宗教であるキリスト教も、その出発点は苦難の連続だった。しかし、信者たちは、ユダヤ人の歴史と神様から受けた恵みを忘れなかった。死ぬまで、そのような心を持っていたステファノは、聖書に記録されるほど、純粋で強い信仰心を持っていたことになる。

真の教えを信じた者は、その教えに命をかける。特に、イエスは、信者は死後、その魂は霊界に入って行き続けると教えていたので、本当の信者は殉教死を恐れることはなかった。これが、本当の宗教の効果です。単に、この世の幸福を求めて信者になるのではなく、死後の霊界での幸福を求めるのが信者なのです。

しかし、宗教ビジネスによって信徒を集め、カネを寄付させようとする動きは絶えない。本当の宗教はカネと無縁です。そもそも、霊能力のある教祖であれば、カネがなくてもその霊的な力で生きていくことができるので、お布施などは集めない。今のキリスト教会でも寄付金を集めているが、イエスはそのようなことはしなかった。悪魔がキリスト教会にも入り込んでいる証拠です。

カネは悪魔の化身であり、貨幣経済は人間を堕落させるものです。そのようなカネを教会で扱うのは、まさに悪魔の影響です。ましてや、キリスト教以外の宗教では、多額の寄付金を集めるのが当然とされている。名僧と言われる僧侶でも、立派な寺で立派な僧服を着ているのが普通です。しかし、これは物質文明に汚染された姿だと言わざるを得ない。

本当の信仰では、命を救ってくれる神様に感謝し、その恩を死ぬまで忘れないものです。

さらに、この世で死んでも、信仰心があれば、死後は霊界の天国に入れると信じるのが、信者なのです。ステファノのような命をかけた信者によってキリスト教は、世界に広まって来たのです。

死を恐れなければ、この世に怖いものはないのです。ただ、悪魔の罠に陥らないように気をつけることです。

本当の信仰は、死の恐怖より強いのです。

「あなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい」(sell your possessions and give to the poor)(マタイによる福音書 19:21)2025/07/14 23:43

Jesus answered, “If you want to be perfect, go, sell your possessions and give to the poor, and you will have treasure in heaven. Then come, follow me.”

イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。(マタイによる福音書 19:21)
+++ +++ +++

イエス・キリストのもとに、金持ちの若者が来て、モーゼの十戒の教えを守っているが、さらに、永遠の命を得るにはどうすればよいか、と尋ねたときのイエスの答えです。

つまり、持ち物を売って、それで得たカネを貧しい人に与えれば、天国に宝を積むことになり、さらに、イエスに従えば、天国に入る生き方をできる、という教えです。

この世の貧乏人を助けるという善行をすれば、天国に宝を積むことになる。この世の財産と違って、天国の宝は死後の霊のために役立つ。霊格を高めるのに役立つ。

モーゼの十戒という道徳的な教えだけでは、まだ、天国に入って永遠の命を得ることはできない。天国に宝を積まなければ、天国には受け入れてもらえない。これは、霊的な話です。この世では、財産やカネがあれば、物質的には幸福になり、死後も天国に入れてもらえると考えるものだが、実際は、地獄に落とされる、という意味の教えをイエスはしている。

霊界の天国に入るには、この世の財産やカネは役に立たず、また、この世で道徳的な生き方をしているだけでは、天国に受け入れられない。霊的な信仰心を持ち、神様を愛し、自分と同じように隣人を愛さなければならない。そのような生き方をするには、まず、物質的な幸福を捨て、貧しい人々を助け、イエスの教えに従った霊的な生き方をしなければならない。だから、イエスは、道徳的な生き方をしている金持ちの若者に、持ち物を全て売り払い、その代価を貧乏人に与えてから、私に従って生きなさい、と教えたのです。


しかし、金持ちの若者は、イエスの教えを受け入れることができずに去っていった、と述べられている。このように、エリートや富裕層は、その富・財産や特権を失うことを恐れる。だから、彼らは天国に受け入れられることはない。この世の物質的な幸福に執着した者は、霊界で高く評価されず、天国に受け入れられることはできない。しかし、貧しい信仰者は天国で永遠の命を与えられる。つまり、エリートや富裕層は、この世で天国、あの世で地獄、という運命になる。逆に、貧しい信仰者は、この世で地獄、あの世で天国、という運命になる。


死後には、霊界が存在し、霊界は天国と地獄に分かれる。そして、エリートや富裕層は、霊界の天国には入れない、という単純な真理を信じることが霊的な信仰心です。


つまり、エリートや富裕層になってはならない、というのがイエス・キリストの教えです。

最近の記事

<< 2025/07 >>
01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

このブログについて

時事問題を英語で議論しよう

救世主イエスの言葉を学ぼう!

最近のコメント

最近のトラックバック

RSS