家造りらの捨てた石が、隅のかしら石になった。2025/05/17 19:51

あなたがたは、この聖書の句を読んだことがないのか、「家造りらの捨てた石が、隅のかしら石になった。」(マルコによる福音書 12:10)

Haven’t you read this passage of Scripture:“The stone the builders rejected
has become the cornerstone."

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ピラミッドの古代エジプトや神殿建築の古代ギリシアなど、石造建築が主流だった世界では、このイエスのたとえは理解されやすい。古代パレスチナでも、ユダヤ教の神殿は石造だった。そこでは、材料の石の選別が重要になる。石は、簡単に加工できないので、質が悪ければ使いようがないとして、捨てられていた。特に、建物の隅に置かれる「かしら石」が、建物の基準となる重要な役割を持っており、立派な石が選ばれた。

質が悪いとして石工などに捨てられていた石が、再び建築に使われ、礎石として使われることなどは考えられない。しかし、そのようなことが起きると、イエスは述べている。

人間社会でも、ある学校や会社の入社試験で、使い物にならない、として不合格だった受験者が、他の学校や会社で採用されることがある。ある分野では、不適格でも、別の分野では採用されることがある。人は、先入観に捕らわれてはいけない。自分たちの世界やルール、基準だけが唯一のものだとは、思ってはいけない。広い心を持てということです。常に、自分たちの世界の常識を反省せよということです。

実際に、今の世界でも、ある分野では評価されなくても、別の分野で成功する人間は多い。

ある青年が仏教に目覚めて僧侶になろうとしたが、大きな寺では大学を出ていなければ無理だとして、入門を断られたが、その後、人情のある寺に入門を許可され、何十年の後には、仏教界で著名な存在になった例もある。

また、無農薬農業を志していたが、現代農業を知らないバカ者だと呼ばれていた農家が、作物の無農薬栽培に成功して、先生と呼ばれるようになった例もある。

さらに、投手としてプロ野球に入ったが、投手としては通用せず、打者として成功した例もある。

注目すべき例として、不良少女と呼ばれてたいた少女が、ある資格を取って、社会に貢献するような仕事をしている例もある。

要するに、この世のことは、狭い価値観ではなく、広い視野で判断せよということです。狂人と天才は紙一重ということわざも日本にはある。かつては、地球は平面だと思われていたり、地球が太陽系の中心だと思われていたり、天の川銀河が全宇宙だと思われていたものです。実際は、地球という丸い惑星は、太陽系の一惑星であり、太陽系は天の川銀河の一恒星系であり、天の川銀河は、数千億個ある銀河系の1つにすぎない。

2千年前のパレスチナでは、ユダヤ教の神官や学者の教えが絶対視されており、イエスの霊的な教えは理解されず、邪教や反体制派だと考える者もいた。また、ローマ帝国に反対する者だとして、パレスチナを支配するローマ軍から危険視されていた。彼らは、イエスの周辺にスパイを送り込み、イエスの言動を監視していた。特に、イエスの家族や側近の弟子、親しい女性などに近づき、イエスの情報を得ようとしていた。

しかし、多くのスパイ自身がイエスの教えに感動し、密かにイエスを信じる者まで現れた。権力側があきらめた頃に、イエスはエルサレムの神殿で、実力を行使して、ユダヤ教の神聖性を汚す商売人を追い出し、権力側に危機感を抱かせ、ローマ軍も抱き込んで、イエスの弟子の一人から得られた情報をもとに、イエスの逮捕に踏み切った。これが、イエスの十字架刑による殺害につながる。

しかし、ユダヤ教の神官たちが捨てたイエスの教えは、その後、ユダヤ教を超える宗教となって、ローマ帝国の国教にまでなった。今のヴァチカンは、古代ローマ帝国をイエスの教えが征服したことを象徴している。

さらに、キリスト教は、現代文明の基礎の欧米の科学・技術の礎石となっている。欧米の科学者・技術者は、キリスト教文化の影響を受けて教育されてきたのです。ニュートンも聖書を研究していた。著名な科学者ガウスも、プロテスタントを生んだルターのドイツから生まれた。ノーベル賞のスウェーデンも、キリスト教徒の神秘家スウェーデンボルグが生まれた国です。キリスト教の影響がなければ、古代ギリシアで生まれた西欧哲学や科学思想は現代科学につながらなかった。

ただし、最先端の物理学の先駆者、アインシュタインはユダヤ人です。今後の、霊的科学の先駆者に、日本人がなってもおかしくない・・・
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