カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい (Give back to Caesar what is Caesar’s and to God what is God’s) (マルコによる福音書 12:17) ― 2025/07/21 22:44
Then Jesus said to them, “Give back to Caesar what is Caesar’s and to God what is God’s.” And they were amazed at him.
するとイエスは言われた、「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。彼らはイエスに驚嘆した。(マルコによる福音書 12:17)
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イエス・キリストが、ユダヤ教の幹部やローマ軍に逆らう反体制派だと見なしたスパイがイエスに税金を払うべきか否かを問うた時のイエスの答えです。スパイは、反体制的なこたえを期待しており、その言葉を証拠にイエスを逮捕しようとしていた。それを知っていたイエスは、体制派が文句を言えない回答を示した。
税金は支配者に払うべきという答えは文句のつけようがないこたえです。しかし、神様のものは神様に返せというのは、予期できない答えだったので、スパイたちも沈黙せざるを得ない。
今の日本でも消費税が問題になっているが、イエスは国民に税金を払えと言っているように見える。その代わり政府は消費手当を国民に支給せよという意味にもなる。国民の命や生活は神様が与えたものであり、消費生活がなければ、国民の生活は成り立たない。だから、政府は消費税を取る代わりに、消費手当を国民に支給しなければならない。
そもそも、カエサル(皇帝)の命も神様が皇帝に与えたものです。その皇帝の命を神様に返せということは、命を神様に返して、皇帝は死を選ばなければならない。
イエスやその弟子に税金を払えということは、皇帝に命を神様に返せということと同じだということを、イエスは述べたのです。権力のスパイは、そこまで考えなかったが、イエスは税金を拒否しなかったことは理解できた。だから、彼らは、そのイエスの答えを口実にイエスを反逆罪で逮捕することはできなかった。
ローマ皇帝は、この世の支配者であるとしても、この世は神様が作られたものだということをイエスは言いたかった。そして、神様の教えに従っているイエスたちを裁く権利は、皇帝にすらない。しかし、この世で軋轢を起こせば、イエスの弟子たちにも悪影響が生じる。それに、真の支配者である神様が、その気になればいつでも皇帝を廃することができる。神様がまだ皇帝を容認している限り、神様の信徒は皇帝にも反逆を起こすべきではない。イエスの教えは、霊的なものであり、この世のものではない。この世のことは、この世の支配者の皇帝にまかせておけ、という意味もあった。しかし、神様は皇帝の命ですら、いつでも要求できるという意味もある。
いずれにしても、イエス・キリストの教えは、この世のみに関わるものではなく、死後の霊界も見据えたものなのです。
するとイエスは言われた、「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。彼らはイエスに驚嘆した。(マルコによる福音書 12:17)
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イエス・キリストが、ユダヤ教の幹部やローマ軍に逆らう反体制派だと見なしたスパイがイエスに税金を払うべきか否かを問うた時のイエスの答えです。スパイは、反体制的なこたえを期待しており、その言葉を証拠にイエスを逮捕しようとしていた。それを知っていたイエスは、体制派が文句を言えない回答を示した。
税金は支配者に払うべきという答えは文句のつけようがないこたえです。しかし、神様のものは神様に返せというのは、予期できない答えだったので、スパイたちも沈黙せざるを得ない。
今の日本でも消費税が問題になっているが、イエスは国民に税金を払えと言っているように見える。その代わり政府は消費手当を国民に支給せよという意味にもなる。国民の命や生活は神様が与えたものであり、消費生活がなければ、国民の生活は成り立たない。だから、政府は消費税を取る代わりに、消費手当を国民に支給しなければならない。
そもそも、カエサル(皇帝)の命も神様が皇帝に与えたものです。その皇帝の命を神様に返せということは、命を神様に返して、皇帝は死を選ばなければならない。
イエスやその弟子に税金を払えということは、皇帝に命を神様に返せということと同じだということを、イエスは述べたのです。権力のスパイは、そこまで考えなかったが、イエスは税金を拒否しなかったことは理解できた。だから、彼らは、そのイエスの答えを口実にイエスを反逆罪で逮捕することはできなかった。
ローマ皇帝は、この世の支配者であるとしても、この世は神様が作られたものだということをイエスは言いたかった。そして、神様の教えに従っているイエスたちを裁く権利は、皇帝にすらない。しかし、この世で軋轢を起こせば、イエスの弟子たちにも悪影響が生じる。それに、真の支配者である神様が、その気になればいつでも皇帝を廃することができる。神様がまだ皇帝を容認している限り、神様の信徒は皇帝にも反逆を起こすべきではない。イエスの教えは、霊的なものであり、この世のものではない。この世のことは、この世の支配者の皇帝にまかせておけ、という意味もあった。しかし、神様は皇帝の命ですら、いつでも要求できるという意味もある。
いずれにしても、イエス・キリストの教えは、この世のみに関わるものではなく、死後の霊界も見据えたものなのです。
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