「だから、目をさましていなさい」2025/06/09 21:09

“Later the others also came. ‘Lord, Lord,’ they said, ‘open the door for us!'
But he replied, ‘Truly I tell you, I don’t know you.’ Therefore keep watch, because you do not know the day or the hour."

「そのあとで、ほかの乙女たちもきて、『ご主人様、ご主人様、どうぞ、あけてください』と言った。しかし彼は答えて、『はっきり言うが、私はあなたがたを知らない』と言った。 だから、目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたには分からないからである。」(マタイによる福音書 12:11~13)

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これは、イエス・キリストが、10人の乙女が夜にそれぞれ灯りを手にして、彼女たちの主人の館で花婿を迎えるという、たとえ話をしたときに与えた教訓です。

その乙女たちのうちの5人は思慮が浅く、5人は思慮深い者であった。

思慮深い者たちは、自分たちの灯りと一緒に、さらに油を用意していたが、思慮の浅い者は余分の油を用意していなかった。しかし、花婿の到来が遅れて10人とも眠ってしまった。そして、夜中に、『さあ、花婿だ、迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。乙女たちは皆、起きて、それぞれ灯りを整えようとした。そこで、思慮の浅い女たちが、思慮深い女たちに言った、『あなたがたの油を私たちにわけてください。私たちの灯りが消えかかっていますから』と言った。そこで、思慮深い女たちは答えて言った、『私たちとあなたがたとに足りるだけは、多分ないでしょう。店に行って、あなたがたの分をお買いになる方がよいでしょう』。そこで、思慮の浅い女たちが 油を買いに出ているうちに、花婿が着いた。そこで、用意のできていた女たちは、花婿と一緒に婚宴の部屋にはいり、そして戸がしめられた。その後に、思慮の浅い者も帰ってきて 、『ご主人様、ご主人様、どうぞ、戸を開けください』と言った。

しかし主人は答えて、『はっきり言うが、私はあなたがたを知らない』と言った。

つまり、花婿を迎えるのに、灯りの油を十分に用意をしていなかった乙女たちは、婚宴の部屋に入れなかったという話です。いつ花婿が来るのかが分からないのに、十分な油の用意をしていなかった思慮の浅い乙女たちは、婚宴の館から締め出されたのです。

それと同じように、人々は、いつ神の子が来るか分からないのに、十分な精神的用意ができないでいると、神の子がこの世に来た時に、その恵みに与れない、という話しです。また、乙女たちのように眠ってはいけない、という警告です。いつ、神の子が来るか分からないので、十分な精神的用意をして、常に目覚めていよということです。

神の子、イエス・キリストは、パレスチナ周辺で、ローマ帝国のカエサルとエジプトの女王クレオパトラとのロマンスの後に、ローマ帝国がパレスチナのユダヤ人を支配し、ユダヤ人もローマの支配になれた頃に、突然として現れたのです。ローマ帝国と手を組んでいたユダヤ教の幹部も、自分たちの宗教の独自性よりも、ローマの支配を受け入れて、ユダヤ教徒を支配していた。そこに、ユダヤ教を立て直そうとして、神の子、イエス・キリストが何の前触れもなく出現した。ユダヤ教の教えを真摯に信じていた者は、イエス・キリストを受けいれる心の準備が出来ていたが、この世の利益ばかりを考えていた者は、イエス・キリストが理解できなかった。しかし、前者からキリスト教が生まれ、後者は自分たちの宗教解釈にこだわり、イエス・キリストを拒絶し、西暦70年頃にローマ軍と戦って、パレスチナを追われ、以後、約2千年間、世界をさ迷うことになる。

このイエスの教えは、その後のユダヤ教徒の運命を象徴している。第二次大戦の後まで、ユダヤ人は自分たちの国を持てなかった。しかし、第二次大戦後の1948年にアメリカなどの支持を得てイスラエルを建国したが、周辺のイスラム教徒たちとの争いは絶えない。

今は、再びイエス・キリストがこの世に出現する時が近いと言われている。しかし、人々は、物質文明に溺れて、霊的には眠っている状態です。一部の霊能者などは、常に警告を発してきたが、霊的に眠っている人々は、その警告を理解できない。ただ、危機を煽るものだと批判してきた。実際、21世紀になって自然災害が加速し、第三次世界大戦が近づいているのに、人々はこの世のことばかりに目を向けている。

20世紀以降の全ての問題は、人々の霊的な眠りに原因がある。イエスのいうように、目覚めて神様の教えに立ち返り、悪魔の広める拝金主義を拒絶し、神様への霊的な信仰を深め、隣人愛を実践すれば全ての問題は解決する。

さもなければ、神様から恵みを得られなくなる。神の国から締めだされ、死後も天国には受け入れてもらえない。霊界の闇の中に締め出される。最後は、地獄で悪魔の支配を受けることになる。

だから、思慮深い乙女のように、常に霊的な準備をし、霊的に目覚めていよ、とイエス・キリストは述べておられる。実際、霊的な信仰者は、現代の物質文明を嫌悪し、破滅が近いことを感じている。日本人も早く、聖書を読む習慣をつけるべきです。
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