EE-聖書 Blog

23 イエスは答えて言われた、「わたしと一緒に同じ鉢に手を入れている者が、わたしを裏切ろうとしている。
24 たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう」。(マタイによる福音書 第 26 章)

23 Jesus replied, “The one who has dipped his hand into the bowl with me will betray me.

24 The Son of Man will go just as it is written about him. But woe to that man who betrays the Son of Man! It would be better for him if he had not been born.”

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これは、イエス・キリストが、裏切り者のユダを見抜き、その予想される行為を指摘して非難した言葉です。

当然、この言葉は霊的な観点から判断しなければ、真の意味を理解することはできない。

さらに、一説には、イエスは全てを承知の上でユダの裏切りを受けいれたという。また、ユダがイエスを裏切った理由については、単純に銀貨に目がくらんだのではなく、もっと深い理由があったという考えもある。悪魔の陰謀は、我々が思う以上に深く恐ろしいものです。例えば、ユダの家族を人質に取っていたのかも知れない。真実は神のみが知るということです。

さらに、『ユダの福音書』という、キリスト教の新約聖書の外典の一つがある。初期キリスト教を知る資料のひとつとされている。『ユダの福音書』は、長らくエイレナイオスの文書からしかその存在を知り得なかったが、2006年4月のナショナルジオグラフィックの発表によると、1970年代にエジプトで発見されたパピルス冊子の解析が進み、それが『ユダの福音書』のコプト語写本断片であると分かったとされている。

その記述によれば、イエスを裏切ったユダが実はイエスの弟子の中の誰よりも真理を授かっており、「裏切り」自体もイエス自身がユダへ指示したものであるとされている。

この外典の歴史的な価値については、まだ議論はあるが、バチカンなどが認めているわけではない。

しかし、霊的に真実が天使によって示されない限り、信者は軽々しく異説を受け入れるではない。それでも、霊的な真実は、人間の理解を超えるもにだと謙虚に考えることは重要です。

それよりも、悪魔を神と崇めて、拝金主義に走る現代人の危険性を忘れてはならない。それに比べれば、裏切り者とされるユダが、本当はイエスに忠実な人物だったとする考えは、まだ受け入れやすい。

いずれにしても、イエス・キリストは、「汝の敵を愛せ」と述べている。